AIと考え、市議会議員へ届ける。少年議員体験ワークショップ

鶴岡少年議会創設準備実行委員会は、2026年8月から9月にかけて、全3回の「少年議員体験ワークショップ」を開催します。

参加する中高生が、日常で感じた疑問や違和感を出発点に、地域について調べ、解決策を比較し、一人一つの政策をつくるワークショップです。最終回には、完成した政策を市議会議員へ発表し、直接意見を交わします。

このワークショップで大切にするのは、思いついた要望を、そのまま発表して終わらせないことです。

「もっとこうしてほしい」という考えがあっても、実際に政策として動かすためには、誰が困っているのか、どのような原因があるのか、市が担当する問題なのか、どれほどの費用が必要なのかを確かめなければなりません。

実現が難しいと言われたときには、その理由を調べ、別の方法を考える必要もあります。

そこで今回は、政策づくりを支える道具として生成AIを活用します。

AIに考えてもらうのではなく、AIと考える

中高生が、行政制度や予算について最初から詳しいわけではありません。

一方で、知識や経験が足りないことを理由に、政策づくりへの参加を諦める必要もないはずです。資料の整理や解決策の比較、反対意見の検討などにAIを活用すれば、中高生も自分の考えをより深く、具体的にしていくことができます。

独自教材「AIと思考する」

ただし、AIが示した答えを、そのまま自分の政策として使うわけではありません。AIは、事実と異なる情報をもっともらしく示すことがあり、使う人に合わせて無難な回答を返すこともあります。

そのため、AIの回答を疑い、一次情報を調べ、自分が本当に実現したいことなのかを何度も確かめることが必要です。

こうした政策づくりを支えるため、鶴岡少年議会創設準備実行委員会では、独自教材『AIと思考する』を制作しました。AIが文章を生み出す仕組みや、利用するときに注意すべきことを学んだうえで、地域課題の発見から調査、解決策の比較、政策発表までを段階的に進めます。

AIに正解を教えてもらうのではなく、AIからの問いや反対意見を使いながら、自分自身で考え続けるための教材です。

3回のワークショップで、政策を育てる

第1回は、8月11日に出羽庄内国際村で開催します。

まずは、参加者が日常で感じている「なぜ?」や「こうなったらいいのに」を言葉にします。それが自分だけの経験なのか、ほかにも同じように困っている人がいるのかを考え、政策をつくる前に何を調べるべきか整理します。

当日は、鶴岡市議会議員の田中宏議員も参加します。市の政策がどのようにつくられているのか、政策を実現するためにはどのような点を考える必要があるのかを、実際の市議会議員との対話から学びます。

第2回は、8月16日に同じく出羽庄内国際村で開催します。
第1回で決めたテーマについて調査し、問題が起きている原因や、すでに行われている取り組みを確かめます。そのうえで複数の解決策を考え、効果、費用、実現しやすさ、公平性などの視点から比較し、自分が提案する政策を絞り込みます。

政策案に問題が見つかれば、前の段階へ戻って考え直します。「担当するのは本当に市なのか」「AIが示した案を、自分の考えだと思い込んでいないか」「反対意見を受けても、自分が実現したいと思える政策なのか」。一度決めた案にこだわるのではなく、調査と検討を繰り返しながら、政策を育てていきます。

最後は、市議会議員の前へ

第3回は、9月12日に開催します。参加者は、自分がつくった政策を市議会議員の前で発表し、議員からの質問や意見を受けます。

この発表も、政策づくりの終着点ではありません。質問に答えられなかった部分や、現実に進めるうえでの課題が見つかれば、もう一度調べ、政策を修正します。反対意見を避けるのではなく、それを使って政策を強くしていくところまでが、今回のワークショップです。

中高生と市議会議員が対面し、一方が教え、もう一方が聞くだけではなく、一つの政策について直接話し合う。知識や立場の違いがあっても、互いに質問し、意見を交わせる場を目指します。

まだない少年議会を、実際に試してみる

鶴岡少年議会創設準備実行委員会は、2027年4月に、中高生の選挙で少年市長と少年議員を選ぶ「第1回鶴岡少年議会」を発足させることを目標にしています。しかし、名前だけの議会をつくっても意味はありません。中高生が本気で政策をつくり、市や市議会議員と話し合い、実現に向けて動ける仕組みが必要です。

今回のワークショップは、完成した少年議会を体験するイベントではなく、これからつくる少年議会の政策づくりを、発足前に実際に試す取り組みです。中高生はどこでつまずくのか、AIはどのような場面で役に立つのか、市議会議員との対話によって政策はどう変わるのか。そこで得られた成果や課題を、今後の教材と議会の仕組みに反映します。

一人の中高生が感じた小さな疑問が、調査と対話を重ねることで、市議会議員へ届けられる政策になるかもしれません。その可能性を確かめることが、この3回のワークショップの目的です。


開催概要

名称
少年議員体験ワークショップ

日程・会場
第1回:2026年8月11日(火・祝)/出羽庄内国際村 研修室2
第2回:2026年8月16日(日)/出羽庄内国際村 研修室2
第3回:2026年9月12日(土)/会場 未定

申込締切
2026年8月7日(金)

主催
鶴岡少年議会創設準備実行委員会

後援
鶴岡市

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