鶴岡市内に在住・在学する中高生は、約6,400人います。その全員が同じ意見になる必要はありません。一つの政策に賛同する人が集まり、少しずつ知恵や行動、資金を持ち寄れば、「できたらいいな」は現実に変えられます。鶴岡少年議会は、中高生を政策の受け手から、まちを動かす仲間へ変えていきます。
「誰かがやってくれる」を、待たなくていい。
「放課後に、勉強できる場所がほしい」
そう思っている中高生がいても、一人の声だけでは、なかなか状況は変わりません。市へ要望を届けても、予算や人手、制度の問題から、すぐには実現できないこともあります。
しかし、市がすぐにできないからといって、その政策そのものが不可能だとは限りません。
使われていない地域の施設を借りる。企業に備品の提供をお願いする。地域の人や大学生に運営を手伝ってもらう。そして、中高生自身も、できる範囲で力を出す。
場所や規模、協力する相手を変えれば、自分たちで始められる道が見つかるかもしれません。
たった1割と、300円から。
鶴岡市内の中高生約6,400人のうち、たった1割。640人が「この政策を実現したい」と思い、一人300円ずつ持ち寄れば、19万2,000円になります。
一人が出すのは、300円です。
それでも、640人の力が集まれば、空いている施設を借り、中高生が放課後に勉強したり、友達と教え合ったりできる場所を、実際に開くことができます。
会場を借りる。Wi-Fiや延長コードを用意する。文房具や参考書をそろえる。保険に入り、安心して利用できる環境をつくる。まずは月に一度、半年間だけ試してみる。
すると、今まで「勉強できる場所があったらいいのに」と話していた中高生が、学校帰りに本当にその場所へ立ち寄れるようになります。
家では集中できない日にも、机に向かえる。
一人で静かに勉強してもいい。
分からないところを、友達と教え合ってもいい。
一人300円と、1割の賛同からでも、昨日まで鶴岡になかった場所を、自分たちの手で生み出せるのです。
小さく試せば、大きく育てられる。
最初から、立派な施設をつくる必要はありません。
まずは半年間開いてみて、何人が利用したのか、どの時間帯に必要とされたのか、どんな使い方が喜ばれたのかを記録します。うまくいかなかった部分も、次に改善するための材料になります。
実際に多くの中高生が利用したと分かれば、その結果を持って、市や企業へ協力を求められます。
中高生が自分たちで19万2,000円を集め、場所を開き、その必要性まで証明する。そこへ企業の協賛や市の支援が加われば、月に一度だった場所を毎週開けるようになるかもしれません。鶴岡の中心部だけでなく、別の地域にも広げられるかもしれません。
最初の300円は、そこで終わるお金ではありません。
小さな実証を始め、次の協力を呼び込み、政策を大きく育てていくための一歩です。
一人ひとりの得意が、政策を前へ進める。
6,400人全員が、一つの政策に賛成する必要はありません。
勉強できる場所をつくりたい人。通学を便利にしたい人。中高生が参加できるイベントを増やしたい人。それぞれが、自分の実現したい政策のもとへ集まればいいのです。
お金を出す人もいれば、アンケートに答える人、企画を友達に伝える人、当日の運営を手伝う人もいます。絵を描ける人、文章を書ける人、動画をつくれる人、企業や市へ説明できる人もいます。
出せる力は、一人ひとり違って構いません。
共通にしたいのは、意見ではなく、未来への認識です。
中高生は、誰かがまちを変えてくれるのを待つだけの存在ではない。自分たちが集まれば、政策を提案するだけでなく、実際に試し、実現するところまで進める。
その可能性を、鶴岡の中高生みんなの当たり前にしたいのです。
6,400人の力を、ばらばらにしない。
鶴岡少年議会は、市から独立した民間団体です。
だからこそ、市への提言だけに活動を限定せず、企業や学校、地域団体、市民と直接つながり、政策ごとに必要な仲間を集められます。行政が担うべきことは市へ求め、それ以外の部分では地域の力を借り、自分たちも実行する側に立ちます。
6,400人もの当事者がいるのに、その声も、知恵も、行動力も、ばらばらなままにしておくのは、もったいない。
たった1割と、一人300円からでも、一つの政策は現実にできる。
「誰かが変えてくれたらいい」から、
「自分たちで、少し変えてみよう」へ。
その感覚を中高生みんなで共有できたとき、鶴岡には、今までなかった政策が次々と生まれ始めます。
鶴岡少年議会は、中高生の小さな力を集め、自分たちの望む未来を、少し早く実現します。
No responses yet